「やり抜く力」と「やめる勇気」

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引っ越してから通勤時間が長くなったのでKindleで本を読むことが多くなっています。

面白そうな本が見つかるとすぐに買ってしまうのですが、なかなか読む時間が取れず、いわゆる「積読く」状態になっていました。

最近読んだ本の中でおもしろかったのが、アンジェラ・ダックワースのやり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につけるです。

本の内容は?

本の概要をざっくり言うと下記の二点です。

  • 成功するのに重要なのはIQや頭の良さではなく物事を長期間継続して「やり抜く力」。
  • 「やり抜く力」は生まれ持った力ではなく、後天的に伸ばすことができる。

大雑把ですが、書かれているのはこの2点だけです。

以下の動画を見れば大体の内容がわかります。

アンジェラ・ダックワース「成功のカギはやり抜く力」

出展:youtube

「やり抜く力が大事なんてそんなの当たり前じゃん!」と思う人も多いでしょう。僕も読んだ時の正直な感想は同じようなものでした。

Amazonのレビューなんか見ても「目新しさがない」など結構厳しい意見が書かれています。

冷静に考えてみると

「そんなの当たり前」と言いながら自分を振り返ってみると、何年も継続的に行っていることなんて仕事以外にありません。過去に色々と新しいことを始めてみても、ほとんど一年と続いていません。

でも言われてみると確かに、成功している人は継続的な努力をやり切っているのではないかと思います。

例えばイチローは小学生の頃、元日以外は毎日バッティングセンターに通って練習をしていたという有名な話があります。やるべき努力(本人は努力と思っていないかもしれませんが)をやり抜いたことが今の選手イチローの礎を作ったことは間違いないでしょう。

実際にここまでできる人はなかなかいないと思います。「やり抜く」当たり前だと頭では思っていても、実行できている人は少ないのではないでしょうか。

「何をやり抜くか」を決めることが一番大切

「やり抜く力が大切」と言っても、やり抜きさえすれば成功するのかと言えばそんなことはないでしょう。

サービス残業当たり前のブラック企業で毎日怒号を浴びながらも我慢して辞めずに仕事を続けたところで、成功どころか最後は悲惨な結末になるのがオチでしょう。

弁護士になれば将来安定だと考えて司法試験の勉強を何年も続けても、仕事自体に興味がなければたとえ合格できても苦しい人生になってしまうかもしれません。

どうやって「やり抜くこと」を決めるか

結局、自分は何で成功したいのかを取捨選択することが大事だと思います。では、どうやって「やり抜くこと」を決めればいいのでしょうか。

そのヒントもこの本の中に書かれています。

下の図を見て下さい。

究極的関心がある場合

 

一番上にある「究極的関心」というのが、自分にとって一番達成したい「目標」であり「ありたい姿」です。

そこに向かって下位の目標が連なっています。この状態だと短期目標を達成していくことが自分の最大の目標に近づくことになるので、それぞれの目標をやり切ることで成功に近づけます。

「メジャーリーガーになって活躍する」という究極的関心を持った少年が「バッティングセンターに毎日通う」(小目標)⇒「高校野球で活躍してプロになる」(中目標)⇒「プロで活躍してメジャーリーガーになる」(大目標)というそれぞれのステージでの目標をやり切ることで最終的に「究極的関心」である『メジャーリーガー』にたどり着けることになります。

逆に頑張ってもイマイチ成果が出ないという時は下記のような状態になっているかもしれません。

究極的関心(つながりなし)

この図は下位の目標が上位の目標と繋がっていない場合です。例えば『メジャーリーガー』になるというのが究極的関心なのに「英語の勉強」を必死でやっているような状態です。英語がペラペラになってもメジャーリーガーにはなれません。

究極的関心がない

次の図はそもそも「究極的関心」がない場合です。

究極的関心がないので、目標達成しても次のステージに繋がっていきません。そのためモチベーションが上がらず目標をやり抜くことができなかったり、やり抜いても達成感や充実感が感じられなくなってしまいます。

例えばやりたいことも無いのに、ひたすら資格の勉強ばかりしている人です。資格取得したとしてもその資格を使ってどうしたいかが無いと、無駄になってしまいます。

「究極的関心」を見つけて、それを実現するための努力や目標を「やり抜く」ことが重要とこの本に書かれています。これが一番重要なポイントです。

やめる勇気を持とう!

時間は有限です。自分にとっての最大の目標を達成するためには「やめるべき事」を決めなくてはいけません。

意外と「新しいことを始める」よりも「無駄なことをやめる」ことの方が難しかったりしますよね。「やり抜く力」が大事だと頭ではわかっていても、なかなか実行できないのは「やめる勇気」がなく、自分の目標にとって意味のないことを無理に続けようとしているからなのではないでしょうか。

僕は「やめる勇気」を出して会社をやめることにしました。次は「究極的関心」をみつけてそれに向かって「努力をやり切る」ステージです。

まずは自分の人生をどうしたいかという「究極的関心」を見つけるために行動を始めたいと思っています。