新陳代謝がない会社は進歩しない。

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3月31日になりました。

3月15日から有休消化中のため、会社には行ってませんが、今日をもっていよいよ会社を退職することとなります。

とは言っても特別な感情が湧いてくることもありません。何か手続き忘れてないか少々不安ではありますが。

本当に新陳代謝のない会社だった

僕と入れ替わるように、来週からは夢と希望と不安に心躍らせた(?)新たな人たちが入社してきます。僕のいた部署にも1人か2人、新入社員が配属されるはずです。

僕のいた会社はとにかく人の入れ替わりが少ない会社でした。僕が入社してから10年以上、同じ部署で同じ業務を続けている人が大勢います。新入社員のときから同じ人を相手に同じような調整をずっとしていたような気がします。

新入社員も配属された部署からなかなか異動しません。長い人は入社から15年も同じ部署に居続ける人もいるくらいです。

新陳代謝が無い組織がどうなるか

新陳代謝がない組織がどうなるか、僕のいた会社で実際に起きていた現象からその問題点を考えてみたいと思います。個別の企業での実例から考えたことなので「必ずこうなる!」と一般化できる訳ではありませんが、多少なりともこのような傾向があるのではないでしょうか。

①組織が保守的になり硬直化する

人の思考には基本的に現状維持バイアスがかかります。なので一度自分の業務の進め方が確立されてしまうと、それを変えずに続けようとします。

それで上手くいっている内はいいのですが、外部環境の変化などでその方法では業務が上手く進められなくなっても、その方法を変えずに続けようとしてしまうのは問題です。社員一人ならまだしも、部署全体がそうなってしまうと組織が硬直化して官僚主義的な組織が出来上がります。

明らかに非効率なやり方でも、明らかに無意味なルールでも、一回制度化されてしまったものは全く変わりません。

その結果、スピード感が無く、外部からの要請に全く応えることのできない組織(会社)になってしまい、末端で交渉している営業マンが顧客との交渉に苦労することとなります。

本当に「あなた何のために仕事してんの!」と言ってしまったこともあります。

②ノウハウが属人化し情報や知見の共有化が進まない

人が入れ替わらないとノウハウや知見がその人の中だけで閉じ込められてしまい、組織全体に行き渡りません。
ノウハウや情報が共有化されないので、その人の業務はその人にしかわからないという状態になります。そしてその人がいなくなると誰もわからなくなります。

開発室に、ある製品グループの開発や改良を20年以上ほぼ一人で続けていた方がいました。開発員ですが営業抜きでも一人でユーザーに行って提案して来るようなバイタリティのある方でした。

ある年、その方が家族の都合で突然退職することになります。
その方以外にその製品の開発にまともに関わったことのある人はいません。もちろん製造方法等はシステム化されているので問題ないのですが、製品の改良のツボやユーザーの課題を解決するノウハウは誰も知りません。

結局、その人が居なくなってからユーザーからの評価が下がり続け、3年後には他社にシェアを奪われることになってしまいました。

このような事例はたくさん見てきました。本当に一人居なくなると他の人が誰も分からないので業務が停滞します。そして後釜となった人も相談できる人がおらず、精神的に不調となり会社に来れなくなるという最悪のパターンもよくありました。

また業務が属人化してしまっているため、休みを取ることもままなりません。有休消化率は非常に低く、ほぼゼロの人もいました。無理矢理休んでも携帯まで追っかけられ、結局家で仕事をしている状態になります。本当に有休とっても休んだ気分にはなれません。でした。

③毎日同じことの繰り返しになりモチベーションが低下する

社員個人としてはこれが一番大きな問題です。

上にも書きましたが、毎日、同じ場所で同じ業務を同じ人と行っていると、人生が単純なルーティンになってきます。5年くらいならまだしも、10年以上となるとモチベーションが保てません。僕が入社したときには、やる気に満ち溢れていた先輩達がどんどんとやる気を失って目が死んでいくのを見るのは悲しかったです。

そう言っている僕も同じです。勤続10年過ぎたあたりからモチベーションの維持が困難になってきました。

「給料貰ってるんだから仕方ないだろ!」と怒られそうですが、それとは別問題だと思います。人間同じことをやっていると必ず飽きがきます。

半期毎に提出する目標面接シートにも異動願いを出してはいましたが、全く受け入れられませんでした(受け入れられた人を聞いたことがありません)。

正直、新しい発見も無くなってもうツマラナイとしか思えなくなってきました。

今まで色々と書いて来ましたが、多分これが僕が会社を辞めたいと思った一番の要因です。もう仕事の時間が時間泥棒にしか思えなくなってたのです。

周囲の人はとてもいい人が多かったのですが、やはりこのまま人生が終わってしまうのかと思うと耐えられませんでした。

組織を出る人が増えなくてはいけない

見てきたように新陳代謝の無い組織は問題が多く起こります。

もちろん長年同じ業務をすることで、技術が熟練したり「あうんの呼吸」で仕事がスムーズに行えたりというメリットはあるのですが、変化の激しい今の時代ではデメリットの方が多いと感じます。

僕もこのまま会社に居ても成長できないと感じたので退職を決断しました。

組織の新陳代謝が起こるのは個人にとっても組織にとっても必要なことだと思います。もっとダイナミックに人も組織も自由に入れ替われるような社会になれば、よく言われる閉塞感とやらも緩和されて前向きな人が増えてくると思います。

さて、どうすればそうなるのか?それは僕もまだ考え中です。

いい案が思い浮かんだらまた書きたいと思います。