今だから話せる、僕の情けない就職活動の話~完結編~

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前回(今だから話せる、僕の情けない就職活動の話②)からの続きです。

 

最終面接までこぎ着けるも、致命的なミスで内定ゲットのチャンスを逃した僕は完全にやる気を失います。

時は6月。周囲には次第に内定をゲットして人が増えてきます。

そんな同期をよそに、僕は部屋に閉じこもりゲームに明け暮れるようになります。6月はほとんど就職活動もしませんでした。




親友のK君が内定ゲットで焦りだす

そんな時、いつも僕の家に入り浸っていたK君がバイト終わりにやってきました。

何やら嬉しそう。聞くとついに某有名機械メーカーから内定をゲットしたとのこと。

「えっ、マジで!?」

聞いたときには本当に焦りやら情けなさやら怒りやらが噴出してきて、何も言えずただ黙ることしかできませんでした。

 

K君とは本当に仲良くやってたので、嬉しくないとかムカつくとか、そういう気持ちではないのです。

ただ、僕は勝手にK君を「ダメな同類」として見ていたところがあったので、彼が先に、しかも有名大企業の内定をゲットしたことで初めて自分に危機感を感じ始めたのです。

それと、当時はまだ就職氷河期。「内定もらえないのは環境のせいだから仕方ない」と考えている節がありました。

しかし、そんな中でもみんな内定を決めていく。

「このままでは本当にヤバい」

やっと自分の置かれた立場に気が付き始めました。

 

それでもエンジンがかからない

それでも一度緩めてしまったエンジンは一向にかかる気配がありません。

7月も中旬になると採用活動を終了させる企業も多くなってきます。

やる気も自信もなくなった僕ですが、わずかな希望を求めて、まだ募集をしている企業にエントリーシートを送り続けます。

しかし、すっかり自信を失った僕は面接でもうまく受け答えができず、まったく次に進めません。そしてさらに自信を失うという負のスパイラルに陥っていきます。

 

K君からの叱咤激励

8月上旬。

エントリーシートを送れる企業も少なくなってきた折、以前にエントリーシートを送った企業から説明会に来ないかと連絡がありました。

その企業は5月ころエントリーシートを送ったものの返事がなく、そのままエントリーを締め切っていたので、もう落ちたものだと思っていました。

今回、追加募集をすることになったのでぜひ面接に来てほしいとのことでした。

「今まで連絡しないで今さら来いってどういうこと?今更行ってもしょうがないだろ。」と悪態をついていると、K君にたしなめられました。

「そんなこと言ってないで、行けよ。わざわざ声かけてくれてるってことはチャンスだろ!」

最初その言葉を聞いても面接に行く気はなかったのですが、その当日の朝、K君が電話をかけてきました。

 

「今日の面接絶対に行けよ!」

 

鬼気迫るK君の気迫に押され僕は不本意ながらも面接に行くことにしました。

 

面接に行くと意外な展開が

いやいやながらも面接に行くことにした僕ですが、もうこれまでの就活で散々自信を失ってしまっており、自己PRも志望動機も考えず、エントリーシートも何を書いたか確認する気力もありませんでした。

そして簡単な筆記テストを行った後面接へ。

「どうせまた嫌なこと言われるんだろうな~」と思いながら部屋に入りました。

 

待っていたのは妙に若い男女各1人の面接官。見た感じ入社2,3年目くらい。それまで一次面接といえども、そんな若い人だけということがなかったので戸惑いましたが、逆に少し気楽になりました。

面接は終始和やか。志望動機も自己PRもほとんど聞いてきません。

10分ほどで面接は終了。

「選考結果は早めにご連絡します。最終面接に進んでいただく場合は再来週になるので、予定は空けておいてくださいね。」

「えっ、もう最終面接?」

あまりに早い展開にびっくりしました。

僕はその会社にコネもないし、採用に有利になるような資格やスキルもありません。知名度はないですが、れっきとした一部上場企業ですし、創業70年以上の歴史のある企業です。

誰でもいいから採用しているブラック企業ではないかと疑心暗鬼になってきますが、就職情報の掲示板でも特にそんなことは書かれていません(むしろまったりホワイト系との評判)。

そして、三日後には選考通過と最終面接の連絡がありました。

 

ついに長かった就職活動も終結へ

軽すぎる最終面接

そして一週間後、東京の本社に乗り込み最終面接へ。

さすがに最終面接は役員と思しき人たちが勢ぞろいしています。

面接が始まると色黒で小太りな、いかにも営業叩き上げ系の役員から質問が。

「君は酒が飲めるか?」

いきなり予想外の質問です。

「えっ、はい。まあまあ飲める方だと思います。」

実はそんなに飲めないんですが、唐突に聞かれたのでそう答えてしまいました。

次に別の役員から「ストレスはため込むほう?解消法は?」との質問。

これも予想外。

なんと言っていいかわからず、「寝たら忘れます」的な答えをして、一同失笑。僕も合わせて笑顔でごまかす。

「あーあ、またやっちゃた」と思っていると、最初の営業叩き上げ役員から「君は笑顔がいいね!」と謎のフォロー。

その後もいくつか質問はありましたが、圧迫系のものはなく、趣味やら半分雑談みたいな話で終了しました。

それまでの面接でボロカスのように言われてきていたので、今回の面接は拍子抜けでした。実際に評価されたのか、それとも採用する気がないから時間潰しみたいな質問をされたのか、判断に苦しみます。

ただ、今までの面接の中で一番「素」を出して話せた面接ではありました。それまでは嘘で固めていたので。だから、面接後の気持ちは今までで一番すっきりとしていました。

あとは、選考結果の通知を待つのみです。

 

そして後日

後日(どれくらい後だったか忘れた)、人事担当者より採用結果の通知がありました。

結果は採用内定

最後はあっさりと決まってしまいました。

あまりにあっさりだったので、もう一度ブラックでないかは調べましたが、そのような匂いはしなかったので、就職活動を終結させて入社することに決めました。

 

就活を終えてみて

K君への感謝

僕が内定をもらえたのはK君のおかげと言っても過言ではありません。当日の朝に連絡してくれなかったら、僕は面接に行かなかったかもしれません。そうなっていたら、僕に人生はどう転んでいたか、正直想像すると怖いです。

K君には感謝の気持ちしかありません。彼は本当に僕のことを最後まで気遣ってくれました。持つべきものは友達だと生まれて初めて感じました。

自分を偽ることの苦しさ

書いてきた通り、就活序盤は自分を偽り続けて活動をしていました。

大なり小なり周囲もみんな偽りの経歴で就活に臨み、うまい人はその偽った姿を演じきって内定をもらっている人もいました。

でも僕は上手く演じることはできませんでした。偽るとすべて見透かされてしまいました。

そんなことをしている自分が嫌でしたし、そのせいで就活が本当に嫌になりました。

 

内定をもらった会社の面接は、そのような偽りの姿をすべて取り払って、ありのままの自分で臨みました(実際には何も準備しなかっただけですが)。それで評価されないなら仕方ないと。

その結果が「笑顔が素敵だね」という役員の評価に繋がったのかもしれません。(入社後、その役員と話をすると、本当に「笑顔で決めた」と言ってました。)


最後に

3回にわたって書いてきましたが、僕が言いたいのは「適当にやっててもなんとか就職できるよ」ということではありません。

僕の事例はむしろ反面教師にするべき事例です。最終的には「笑顔」を評価してくれましたが、そんなのは偶然です。僕は運が良かっただけです。

就活は自分の仕事を決めるという重要な局面です。自己分析もせず、スキルも磨かず、なんとなく良さそうな会社を調べてエントリーするだけという方法はやってはいけません。

現在は空前の売り手市場とも言われますが、企業側も誰でもいいとは考えていません。今後は、いい人材がいなければAIを利用する企業も出てくるでしょう(実際、銀行がそうなりつつあります)。

自分は何をしたいか明確にした上で、必要なスキルを磨き、それをアピールできる形にまで持っていくべきでしょう。

自分の素直な気持ちに従って欲しい

このシリーズを通じて言いたいのは、「自分の気持ちに素直になって欲しい」ということです。

就活をしていると「就職偏差値」やら面接を突破するためのテクニック的な話やら、いろんな情報が耳に入ってきます。

そのような情報を鵜呑みにして、「最低限このランクの企業には入りたい」とか「評価されるために経歴を盛ろう」とか考えるのはやめて欲しいのです。

それよりも自分が「何をしたいのか」、「何ができるのか」ということを出発点に考えて欲しいと思います。それも周囲に流されるのではなく、自分の内なる声に耳を傾けて考えたものでなければ意味がありません。

考えるのは大変だし、苦しいのですが、「自分がやりたいこと」が明確になれば「自己PR」も「志望動機」も怖くないはずです。

 

また、自分を偽って入社したら、入社後も自分を偽り続けなくてはいけなくなります。会社側の期待値を無駄に高めると苦しむのは自分です(その前に経歴を詐称することは本来あってはならないことです)。

今の自分を、良くも悪くも正当に評価してもらうことが大切です。

やりたいことを自分で明確にできなかったとしても、素の自分をみせたら企業側が「この人はうちに合っている」と判断してくれるかもしれません。自分でも気付かなかった「強み」を見出してくれる企業にも出会えるかもしれません。これは「素」の自分を見せないとできません。

売り手市場だということに甘えず、自分によく向き合うということを忘れないで欲しいと思います。

 

2 件のコメント

  • あけましておめでとうございます。
    よくブログ読ませていただいています。自分がどう生きたいか、そのために何をすべきかという視点でやっていくことの必要性を実感しました。
    私も今春から転職し、北海道に移住することが決まりました。こちらのブログで記されている生き方、考え方も自分が迷いそうになった時に励みになりました。
    これからも更新楽しみにしています!

    • ユゴスさん

      あけましておめでとうございます。
      そしてコメントありがとうございます。

      ブログの内容を参考にして頂いて本当に嬉しいです。なかなか更新できなくて申し訳ありません。

      今春から転職されるとのことで新たなスタートですね。住む場所も変わると心身ともに大変なこともあると思うので、体調には気を付けて頑張ってください!

      これからもご期待に沿えるよう、記事を書いていきますので宜しくお願いします。

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