今だから話せる、僕の情けない就職活動の話②

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前回今だから話せる、僕の情けない就職活動の話①の続きです。

 

重い腰を上げて就職活動を本格化させた3月下旬。

募集を行っている会社にエントリーするとともに、偽りで固めたエントリーシートを送ります。

出遅れを取り返すため、業界分析も自己分析もロクにせず、とにかくエントリーしまくります。

進まない就職活動

自分のやりたいことって何だろう?

「世界に羽ばたけそうな素材メーカー」という、ぼんやりした基準で会社選びをしていた僕ですが、そこで自分が何をしたいのかという問いには答えが出せていませんでした。

自分が具体的に何をしたいのか、どうなりたいのか。

正直、そんなことより「とりあえず就職する」ことが優先でした。

 

「この会社に入社したら何をしたいですか?」という質問に答えるのがつらい

そこそこ名の通った大学にいたので、とりあえず面接までは行けます。

ただ、何の対策もしていない僕はまったく質問にうまく対応できません。

必ずと言っていいほど聞かれる「この会社に入社したら何をしたいですか?」という質問に「入社してからゆっくり考えたい」と答えてしまう始末。

おそらく面接官には「やる気の無いコミュ障」としか映ってなかったのではないでしょうか。

ただでさえ厳しい就職戦線なのに、まともに武装もしていない僕は最前線(最終面接)へ辿り着くこともできずに、一進一退を繰り返すことになります。

 

発言できないグループディスカッション

最も苦手だったのがグループディスカッション。

皆が我先にリーダーへ立候補し、見事なファシリテーターぶりを発揮する中、僕はまるでオブザーバーかのように腕を組んで黙ったまま。

何も発言しないクセに、周囲が話している内容は「くだらねー」と考えている人間性最悪のタイプでした。

 

最後にはリーダーに気を遣われ、「masapiroさん、どう思いますか」と発言を促されます。

「○○じゃないですか」と思ってもいないことを言うと、リーダーは「それも考えられますね」と一言だけ言って自分の持論を語りだします。

周囲の熱さと温度差がありすぎた僕は、何の印象も残すことなく、戦線から離脱することになります。

 

やっと最終面接まで辿り着く

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しかし、こんな僕にも救いの手が差し伸べられることがありました。

とある非鉄金属メーカー。3次面接までとても和やかな雰囲気で進みます。

面接は毎回、人事の人と雑談するような感じだったのですが、なぜか僕を評価してくれたようで、トントン拍子に次の面接へと進んでいきます。

そして初めて、念願の最終面接に進めることになります。

 

最終面接来て欲しいという電話が掛かってきたとき、僕は思い切って人事の人に聞いてみました。

「なぜ僕を最終面接にあげたのですか?」と。

人事担当者は「評価に関することは言ってはいけないから具体的には言えないよ」と前置きしつつも、「個人的な感想だけど、他の学生はいかにも嘘っぽいアピールが多いのに比べて、masapiroさんは素直なところが好感が持てた。うちの役員は経歴がどうこうよりも素直さや正直さのような人間性を見ているから、そのままの素直さで行けばきっと大丈夫だよ。」と言ってくれました。

この言葉で、僕は少し救われました。まったく就活で日の目を見なかった僕に、ようやく一筋の光が差してきたように感じました。

「よし、ぜったいこの会社に行く!」

そう決めた僕は、想定質問集を作り友人に模擬面接をしてもらうなど、就活始まって以来の意識の高さで対策に取り組みます。

 

自信を持って最終面接に臨むが・・

そして最終面接。

最終面接なので、もちろん役員の方たちも出てきます。

ただ、役員がいると言っても雰囲気は堅苦しくありませんでした。俗に言う「ざっくばらん」で「気さく」な人たちです。

「よかった、この雰囲気なら普段通りの気持ちで臨める」そう感じていました。

 

しかし最初の質問で僕は自分を見失うことになります。

その質問は人事担当の役員からでした。

「エントリーシートに『卓球のサークル』を立ち上げたって書いてあるけど、これ嘘でしょ?」

予想もしていない質問に僕は面食らってしまいました。

ただ、「嘘でした」なんて言ったら、その時点で終わりだと思ったので、「いえ本当です。立ち上げただけじゃなくて幹部として組織を取りまとめて行きました。」と少し意固地な感じで答えてしまいました。

それを聞いた役員は「じゃあサークルの名前何?君と同じ大学出身の社員がいるから確認してもらうよ」とさらに追い打ちをかけてきます。

僕は一瞬「それはまずい。。」と心の中で考えてしまいました。

やはり相手は百戦錬磨。その一瞬の様子を見逃しません。

「やっぱり嘘だね。」

 

ここで素直に認めればよかったのですが、僕はさらに意固地になってしまいました。

「いえ、本当です。確認してもらっても結構です。」

 

相手は苦笑い。

「あのね、こういう嘘はみんな書くから、ちょっと話を聞けばこっちは本当か嘘か全部わかるの。それを分かってて聞いてるわけ。ちゃんと素直に間違いを認められるかを知りたいんですよ。」

「採用担当も言ってたでしょ?選考は人間性を見るって。やってきたことなんて、別にどうでもいいんですよ。」

僕はそれ以上何も言えませんでした。質問は続きましたが、その後は何を聞かれて何を答えたのかもよく覚えていません。

 

数日後、届いた選考結果通知メールに書かれていたのは「masapiro様の今後のご健闘をお祈り申し上げます」の言葉だったのは言うまでもありません。

疲れた社員

僕の就職活動は終わりが見えなくなってしまいました。

 

次回へ続く